田舎学生の海外大学院学位留学挑戦記

とある田舎出身の学生が海外大学院での学位留学に挑む汗と涙と命を賭けた壮絶な体験記です。

留学記第 1 章 ~人生の転機 - そして留学へ~

[ 留学という名の人生選択 ]

ここでは、筆者が留学しようと決意した経緯についてまとめたい。
というのも、良く友人や後輩たちから「なんで留学しようと思ったの??」と聞かれるからだし、読者の方々も恐らく気になる話題であるかもしれない。

進展報告

とか言ったがまずここで進展報告をしたい。
Pennsylvania State University から何やら不思議なメールが来た。
"acknowledge receipt of your application to our program" という言いだしであるが、

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こんな内容である。 Reject ではないが、志願者全員への一様な自動返信でも無さそうである。とりあえず助教がイギリスから帰国中なので聞いてみることにしよう。

人生の転機 ~ 生涯忘れられぬ経験 ~

寄り道をしたが、早速留学に心が傾いた過程について書きたいと思う。

とある東北の田舎出身の筆者には、都会出身の学生との留学についての価値観がそもそも違っていたなと感じる。
彼らの周りには、帰国子女が多く通う高校や、高校の時点で海外研修があったり、留学についての認識に大きな隔たりがあった。(環境の違いについてはきりがないのでこの辺りにしておく)

そんな訳で、大学 2 年次までは留学など眼中になかったし、別世界の話であった。
しかし、筆者はサッカーを小学校からやっていて好きだった。特に中学から高校にかけてはサッカー以外していない。香川や長友といった選手が海外で活躍するシーンは良く見ていたから旅行くらいなら行きたいな~と軽い憧れくらいは持っていた。

だが、高校で膝に大ケガを負ってしまい、高校の最後の 1 年間~大学 1 年時の冬までに 2 回も手術を受けたせいで 、サッカーをプレーすることに限界を感じていた。あまりにもサッカーから離れすぎた(そもそも満足な運動さえできなかった)数年間の代償は非常に大きかったし、リハビリにも退屈して、心に空虚感を感じていた。

そんなこんなで、大学 1 年次の終わりから半年間かけてコツコツ(親に内緒で)お金を貯めて綿密に計画をたて、欧州を1か月弱、イギリスの北端からイタリアの南端まで 1 人でバックパックしようと決心した。

バックパックはそれまで体験したことのないエキサイティングな日々で、自分がそれまで生活していた範囲が如何にちっぽけであったか感じたし、同じような年代の友人が行く先々で出来て、生涯忘れられない経験となった。欧州で会う人のなかには、現地の大学やビジネススクールに通っているアジア人留学生が多くいて、彼らのようなキャリアパスもありだなと思うようになっていった。

この欧州縦断が、今思えば、今の自分に繋がっていたと思う。いわば、筆者の人生が少しずつ変わり始めた瞬間であった。

UC Berkeley Summer School への参加

前年のバックパック以降、留学という選択肢が自分の中でどうしても忘れられず、様々機会を伺っていた。そんなこんなであのバックパックから再び 1 年が過ぎた夏、ついに大きな一歩を踏み出すことになった。

そう、筆者は留学したのである。

それは大学 3 年次の夏に参加した UC Berkeley のサマースクールである。
(そもそもなぜサマースクールに参加したかはこれまた長い話になるので後日触れたいと思う。)

UC Berkeley については言わずもがなの名門大学である。

https://files.graphiq.com/5307/media/images/University_of_California-Berkeley_5686897_i1.jpg

http://colleges.startclass.com/l/270/University-of-California-Berkeleycolleges.startclass.com

入学は非常に狭き門であるが、サマースクール程度なら最低限の英語の点数とある程度の資金があれば問題ない。(あとはある程度の成績か?はっきり言ってサマースクールは大学の良い資金獲得の場でもあるから、留年の危機にさらされるほどの学生でなければ大丈夫だと思う((笑)))

講義は地球科学の講義 (*注 : 筆者は地球科学専攻の学生) に、ビザの単位を満たすために英語のクラスをとった。

内容的にはそれほど難しいわけではないが、如何せんそれまで大して英語で自分の専攻の科目を勉強などしていないから割と大変ではあった。
いきなり、となりの見ず知らずのアメリカ人学生 (berkeley の学生) とディスカッションしなければならなかった。当時 (今も?) お世辞にも流暢に英語を扱えるといったレベルではなかっただろうから大変なチャレンジであった。

しかし、ここで1か月半~2ヵ月弱「お試し入学」してみて、実際アメリカの大学の雰囲気を味わえたし、何人か大学院に行きたいという友人とも出会って刺激し合えたことは良い経験であった。日本では普段酒を飲まないかぎり語りあうことなんてなかったし、筆者の所属していた日本の大学とは異なった魅力 (競争と調和) はやはりアメリカの大学の醍醐味だったと思えた。


実際に留学に関心があるけどまだイメージが沸かないという理系学生へ、筆者はまずこのサマースクールを強くオススメする。

本気の留学説明会

そんなこんなで帰国してある程度アメリカの大学・大学院のイメージが掴めたところで、米国大学院学生会が主催するイベント等に参加し、ここで夏に芽生えた「大学院学位留学への憧れ」が「確かな目標」へ変わった。
(米国大学院学生会については以下のサイトを見てほしい)
gakuiryugaku.net

米国大学院学生会は主にアメリカの Ph.D 過程に在籍する日本人の大学院生によって組織されている留学を布教?(笑)するイベントである。大学院学生のプレゼンのほかに、参加者からの質問にパネル形式で答えたり、懇親会で様々質問出来たり実りある説明会である。(よくある留学斡旋会社のスタッフがブースでしゃべる説明会の100万倍くらい参加する価値がある。)

夏の時点では、大多数の学生が思う「博士まではちょっと...」という考えを筆者も持っていた。
しかし、アメリカでの短期留学で世界のトップ大学で切磋琢磨することによる 1 人間としての成長というメリットの他に、学生会の方から、「Ph.D をとった学生は日本と違って、Industry (民間の企業) で非常に重宝されるし、修士や学士卒の人より責任ある仕事をやがて任せられる」とアドバイスいただいて、今まで持っていた、

Ph.D = Academic の世界だけ」

の図式は完全に崩れた。そして

「これはやるしかないでしょ!!!」

と火に油を注ぐがごとく、目標にまっしぐらになっていった。