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田舎学生の海外大学院学位留学挑戦記

とある田舎出身の学生が海外大学院での学位留学に挑む汗と涙と命を賭けた壮絶な体験記です。

留学記第 6 章 ~ 今日の自分が明日の自分を作る ~

[ 小さな確かな積み重ねの毎日 ]

近況報告

先日、筆者が所属する大学院の 2 月期入試が行われ、8 月期に出願していない筆者は受ける羽目になった(笑)。
渡航するまでの数か月間大学で研究するためであるし、大学生(院生)という身分は何かと役に立つ)

発表日が 2 週間後なので合否は明言できないが、読者の皆さんはあまり心配しなくて良いと思います!とだけ言っておきたい。
(筆者の指導教授は愉快で嘘がつけない人物である (*^^*)。 )

あとは、卒論が終了したとたん、新たなプロジェクトがスタートした。指導教官に卒論終了後まもなく、
「早く進めてください!!!!」
と言われ、休む暇もない忙しい毎日がまた再開しそうである(恐らく変わらない毎日が続くんだろう...)。

目標への漸近

8 月まで、課題・語学試験・進まない卒論・GRE (後のブログで触れる)・奨学金書類作成 & 出願・メールの作成などの怒涛の毎日を送っていた筆者。

そんな筆者に夏、絶好の機会が訪れた。それは、アメリカ南部テキサス州ヒューストンにある RICE 大学での 7 週間の研究留学である。

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話は遡って 3 月末。 

筆者は、大学院出願においてキーファクターとなる夏にぜひアメリカの大学を訪問するか、どこかの大学で研究できる機会を伺っていた(アメリカの大学に出願する際、アメリカでの研究経験やアメリカの大学の教授から推薦状を書いてもらうことは非常に強力な武器になる)。

そこで出会ったのが、Nakatani-RIES Fellowship という日米の大学生が交換で大学で研究留学する中谷財団主催のプログラムである。
詳しくは以下の HP を見てほしい。
f:id:kurironaldo7:20170204000257p:plain

http://nakatani-ries.rice.edu/

初年度で競争相手も少ないことも助けとなってとんとん拍子で進み、4 月に奨学生に選ばれた。

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そんなこんなで 8 / 10 に日本を出発し、筆者の今後を左右する短くも濃密な 2ヵ月弱を過ごすことになった。
(研究留学中の筆者について写真を交えて次のブログで紹介しよう。)

ヒューストンでの研究留学

ヒューストンで筆者を迎えてくれたのは、コンピュータ & 応用数学科の Heinkenschloss 教授と彼の Ph.D 学生の Caleb であった。

教授は非常に多忙であったため、Caleb が筆者のメンターとしてほぼ毎日マンツーマンで指導に当たっくれた。彼は Ph.D 6 年目で、今年 Ph.D 学生の最終関門である Defense を予定している学生であり本物の研究者に今なろうとしていた大学院生であった。

対して筆者は研究らしきものを始めて数か月しかたっていない、右も左もわからぬ一介の学部 4 年生である。

当然毎日彼から、研究技術 (プログラミングの技術、デバック [プログラムの間違いを直すこと] の仕方等) や研究への姿勢、価値観、進路など参考にし学べることは多くあった。プログラムの知り合い達と比較し、筆者のメンターのレベルは高く非常に幸運であった。彼から学んだことの多くは今の自分の基礎を作っている。

お互い、初めて教える者と習うもの同士、国籍も年も価値観も全く違う、状況。

そう。衝突である。

原因は筆者が彼の言った方法でデバックしなかっただけ?であったが、彼は相当にフラストレーションがたまったようだった。

しかし、毎日共に働いたこと、積極的に学ぼうとする姿勢、そして何よりも成果 (モデルの完成) が物を言うものだ。

彼と段々と打ち解けると、すべてがうまくいった。
コーヒーをともにしたり、食事に出かけたり。最後には、筆者と Caleb、彼の彼女と、彼女の兄という何とも変な 4 人のメンバーで日本料理屋を語る中華料理屋(笑)にも連れて行ってもらった。

この夏で筆者が感じたのは、「今日の自分の努力無くして、明日の自分はない」ということである。

最終的に教授にも認められ、彼から、「冬の大学院への出願に何か助けてほしいときは遠慮なくいってくれ」と申し出てもらえた。
夏の研究留学で作成・発表したポスターはメールでのコンタクトにおいて良いアピールになった。
様々な大学の教授から良い返信をもらえた。


もちろん周りのサポートがあったのも事実であるが、周りがサポートしてくれたのも筆者が真剣に大切に必死に毎日自らの人生を変えようと生きていたからに他ならない。

そういう、地味で根気が必要で、時に苦しく、ほんのたまに最高にエキサイティングな瞬間がある 1 日 1 日を少しずつ積み重ねていくことが、途方もない暗闇の続く道なき道に少しづつ明かりをともし、1 歩先の道を作り、やがて、目的地への道筋を作る行為に他ならないのではないないだろうか


小野雅裕氏という MIT で Ph.D を取り、現在 NASA で働いている偉大な先達が残した言葉がある。

「きっと本物の自信とは、レンガをひとつずつ積み上げてゆくようにして築くものなのだ。」
彼のブログ(下記)より抜粋
hiroono.com

私の経験は彼の MIT での苦労と比べると次元は違うが、人間、何か本気で変わりたい、成果を残したいといういわば「人生を賭ける時」に立ったとき、筆者や小野氏の言葉のように、細部に宿るものが正しい(と思われる)道へ自身をいざなうのではないだろうか。

といった感じで、この章は何とも重い内容になってしまったが、次章は、ヒューストン(といっても研究室とホテルの行き来しか記憶がないが(笑))、ペンシルベニア、ワシントンDC、そしてニューヨークでの思い出の旅行記にしたい。

乞うご期待!!